クラミジア感染症

当院では、男性の尿道炎の検査を行っておりますが、男性のうがい薬を使用した検査や、女性の検査は行っておりませんのでご注意ください。この記事では男性のクラミジア感染症を中心に書きます。

クラミジア感染症は、クラミジアによる感染症で淋菌とともに最も多い性感染症です。

症状

淋菌と比べて、症状は比較的軽いのが特徴です。

男性では尿道炎、精巣上体炎などが起きて尿道の不快感、痛み、尿道からの分泌物などの症状がみられます。時に無症状に近いこともあります。

女性では子宮頸管炎、重症化すると骨盤の炎症を起こし、子宮外妊娠、不妊症、早産の原因となることもあるので、感染している場合はパートナーさんの治療も必要な点に注意が必要です。

検査

検査は尿検査(PCR法)を使用します。初尿(最初に出てくるときの尿)を使用すると望ましいです。

当院では、尿検査の検体を外部の検査会社に提出しており検査結果が出るまで数日かかります。

この検査では淋菌も同時に調べることも可能です。クラミジア感染症では3割ほどの可能性で淋菌が合併していると言われているので同時の検査を当院ではお勧めします。

過去には、クラミジアに感染しているにも関わらず検査で陰性(異常なし)と出る偽陰性が多かったのですが、PCR法と呼ばれる検査が普及するようになり検査の精度は格段に上がりました。

治療

治療は抗生物質を使用します。

クラミジアの治療で使う抗生物質はどのような抗生物質でもよいわけではなく、特定の抗菌薬しか効きません。

当院では、1回の内服で終わるジスロマックSR(2g)を処方することが多いです。この時の注意点は、おなかを下すことが多いので整腸剤を一緒に飲むことが大切です。

その他の処方としては、以下のようなものがあります。

・クラリス 200mg 1日2回
・クラビット 500mg 1日1回
・グレースビット 100mg 1日2回

尚、淋菌が合併している時は、点滴のセフトリアキソンという抗生物質の治療が必要です。

効果判定

治療ができているかの確認をオススメします。治療が終わってからすぐに検査をすると死滅したクラミジアに反応して陽性と出てしまうため2週間以降に実施すると良いと言われています。

当院ではしっかり1カ月くらい空けて検査を行うことが多いです。

パートナーの治療

ご本人様が感染している場合、パートナーの診断・治療をすることが非常に重要です。

特に女性の場合、無症状で経過することが多く、不妊などの原因となるため診断・治療を行うことが大切です。(当院では女性の診察を行っておらず、婦人科の受診をオススメしております。)

よくある質問

Q 彼女は陽性なのに、自分は陰性だったのですが、なぜ?

A 市販の迅速検査で検査が外れた可能性(やや検査精度が落ちます。)パートナーさんの感染源が元彼で、自分には幸いにも移らなかった可能性。他の病気で飲んだ抗生物質でクラミジアが治った可能性。咽頭のクラミジアだった可能性などが考えられます。

Q 検査費用は?

A 保険診療で3割負担の場合、診察代+検査代+処方箋代で3000-4000円程度です。

Q クラミジアでもなく、淋菌でもないのに尿道炎症状がある。

A クラミジア、淋菌以外のウレアプラズマなどが原因で起きる非クラミジア・非淋菌尿道炎という病気があります。抗生物質で治療を行います。これらは保険診療で検査をすることはできません。